「現代の名工」に選ばれました。
「現代の名工」に150人 京都の鋳金家ら、厚労省
厚生労働省は11日、工芸や工業、調理など各分野で卓越した技能を持つ150人を2018年度の「現代の名工」に選んだと発表した。表彰式は12日に東京都内のホテルで開かれる。
選ばれたのは、古代の鋳造技術を踏まえた銅鐸の復元製作などを手がける京都府の鋳金家、小泉武寛(本名・正弘)さん(73)、金箔を使った独自の技法を用いびょうぶや立体作品を創作する富山県の表具師、出町睦子さん(82)、高級機械式腕時計の組み立てや調整で高い精度の技術を持つ岩手県の「盛岡セイコー工業」社員、伊藤勉さん(46)ら。
「現代の名工」に表具師、鋳金家など150人
厚生労働省は11日、伝統工芸や工業技術など各分野で優れた技能や業績を持つ150人を2018年度の「現代の名工」に選んだと発表した。12日に東京都内で表彰式を開く。
厚生労働省は11日、伝統工芸や工業技術など各分野で優れた技能や業績を持つ150人を2018年度の「現代の名工」に選んだと発表した。12日に東京都内で表彰式を開く。
「現代の名工」に選ばれた表具師の出町睦子さん(富山県高岡市)=共同
選出されたのは金箔を使った独自の技法を用いびょうぶや立体作品を創作する富山県の表具師、出町睦子さん(82)、古くから受け継がれる鋳造技術を活用して博物館に展示されている銅鐸(どうたく)などの復元を手がける京都府の鋳金家、小泉武寛(本名・正弘)さん(73)ら。
現代の名工は技術者の地位や技能向上を目的に1967年度に創設され、今年で52回目。業界団体や都道府県が推薦する候補を審査し、褒賞金10万円が贈られる。表彰者は本年度を含め6346人となった。
現役の名工に府内から6人
現役の卓越した技能者を厚生労働相が表彰する「現代の名工」に、京都府内から6人が選ばれた。東京都内で12日に表彰式が開かれた。
弥生時代の銅鐸復元 鋳込工・小泉正弘さん
1909年から続く青銅器の工房を19歳で受け継ぎ、「小泉武寛(ぶかん)」の名で活動する。砂や土で作った鋳型に、溶かした銅などを流し込んで鋳物を作る鋳込(いこみ)工を50年以上続けてきた。ろうを使った伝統的な技法などで、神社の手水舎(ちょうずや)にある龍の像や展覧会への出品作品を手がける。全国から出土する弥生時代の青銅器「銅鐸(どうたく)」の復元もライフワークの一つだ。